製造日2018年12月:イギリス軍新型8hレーション メニューNO15



さて今回は新型のイギリス軍8hレーションを紹介しようと思います。8hレーションなので一食分となります。このレーションは新型のものでご覧のようにビニールパッケージとなっています。ちなみにイギリス軍の24hレーションも従来の箱型のものから新型の今回紹介するようなビニールパッケージのものになっています。

表面の文章を拡大したところです。いつもの転売禁止ということや他のレーション(SMR…8hレーション、ORP…12h/24hレーション)との使い分けをするようにということが書いてあります。

このレーションの裏側です。パッケージ上部には取っ手が付いており、新型のドイツ軍24hレーションよりも持ちやすくなっています。何やらシールが貼ってありますが...

これがそのシールです。このシールからこのレーションの中には発熱材が入っているということが分かります。この発熱材については後ほど紹介します。

恒例のフランス軍レーションとの比較です。厚みは5cm程ですが袋が大きめなのであまりコンパクトではないような気がします。

このレーションのパッケージに少し穴が開いています。中身は大丈夫なのでしょうか。

開封

では早速レーションを開封してみましょう。このレーションもパッケージの中に直接中身が入っています。

これが主食のミートボールパスタです。24hレーションと同じく主食はレトルトパックです。

パックの裏側です。製造年月日と賞味期限が記載されています。これによると賞味期限は2021年となり製造日から3年ほどは大丈夫ということになり、箱型の24hレーションと同じです。

これがデザート類とドリンク類です。左上から時計回りにビーフジャーキー、トロピカルフルーツナッツミックス、シリアルバー、ピーチアイスティーが2袋です。

ピーチアイスティーのパッケージの裏側にはピーチアイスティーの他にライムジュースやストロベリージュースがあることが分かります。それぞれパッケージは共通のようです。

左からティッシュペーパー、付属品類です。

これが付属品類の袋の中身です。24hレーションに比べて量は少ないです。特に興味深いのが...

紅茶とコーヒーでどちらも”3 in 1″と記載されています。こうなっている理由は原材料を見れば分かりますがクリームや砂糖が入っているからです。こうすることで砂糖やクリームを別にレーションに同封する必要はなく、その分スペースを開けることが出来ます。

これが発熱材です。このレーションの特徴であり、従来の箱型のものには付属していなかったものです。発熱材があることで食品を簡単に素早く温めることが出来ます。袋の形状はMREヒーターに似ています。

発熱材の裏側です。中央下にはシールが貼ってありますがこれは主食を温める時に袋の口を留めるものです。ロシア軍の山岳部隊レーションの発熱材にも同じものがありました。そしてお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、発熱材の表と裏で書いてあることはほとんど同じで、英語を含めて9か国語で記載されています。ここまで書いてあるものはなかなか無いと思います。

英語での発熱材の記載内容です。上部は発熱材の特徴と使い方が、下部は発熱材を使用する際の注意が記載されています。この文章からこの発熱材はモーリアンヒートパックと同じく酸化カルシウムとアルミニウムが使われていることが分かります。MREヒーターやロシア軍の山岳部隊レーションの生石灰を用いた発熱材よりも信頼性は高そうです。

24hレーションにも入っていたこのレーションへの意見の書き込み用紙です。賞品はAmazonギフト券です。

用紙の裏側です。



実食

では早速レーションを食べてみようと思いますが、その前に主食を温めなくてはなりません。ご覧のように発熱材の袋は主食が入るギリギリの大きさになっています。これもMREヒーターに似ている点ですね。

そして発熱材の袋の中に主食を入れてその次に水を加えると...モーリアンヒートパックと同じように少し間を置いてから物凄い勢いで発熱し始めました。これは期待できそうですね。

これがレーションの中身です。24hレーションと同じくデザート類の比率が高いです。お気づきかと思いますが盛り付けるトレーを変えてみました。このトレーやキャンティーンカップなども後々特集を組んで紹介したいと思います。

主食のミートボールパスタはしっかりと温まっていました。味は前回食べたイギリス軍レーションの豆とパスタのサラダのようなMREにもありそうな感じで、具体的にはミートボール入りマニナラソースといったところでしょうか。とろみ加減もほとんど同じです。ですがMREのものよりもミートボールがジューシーでパスタもあまりふにゃふにゃではないような気がします。トマトソースは少しピリ辛でタバスコいらずです。

ミートボールの断面です。ミートボールはジューシーでサイズも大きいので満足感があります。

オートミールクッキーは前回食べた物と同じものでした。MREのものよりも美味しいですが、サイズが小さいのが欠点です。

ビーフジャーキーはプレーンですがパサパサしておらず、厚みが5㎜程あるので食べ応えがあります。レーションでこのクオリティは凄いと思います。もしかすると市販品のものよりも質が良いかもしれません。

シリアルバーですが前回のごまバーとは違い兵士の燃料のような見た目をしています。食べてみると食感は兵士の燃料なのですが、味が東ハトのオールレーズンのような味です。クランベリー味だという割にはその味はしませんが、兵士の燃料とは違ったオーガニックな味わいで健康には良さそうです。このバーの完成度はかなり高いと思います。もしこれが市販されていたら買ってしまうかもしれません。

トロピカルフルーツナッツミックスは名前の通りドライフルーツとピーナッツが入ったものです。白く細長いものは梨です。味は普通に市販されているようなものと同じです。

ドリンクはピーチアイスティーを選びました。ピーチアイスティーを水に溶かす前はこんな感じで、これに500mlの水を加えると...

こんな感じになりました。味は名前の通りピーチ+紅茶といったところで、一見ミスマッチに思えますが結構美味しいです。甘さは控えめで主食やデザート類にも合います。

総評

今回は新型のイギリス軍8hレーションでしたが、発熱材が付属しており前回食べた箱型の24hレーションよりも進化していました。その発熱材の性能もよかったです。もちろんメニューもシリアルバーやビーフジャーキーなど美味しいものがたくさんありました。ですが主食がMREっぽいのは相変わらずのようです。新型のドイツ軍レーションもレトルトパックの主食ですがMREっぽさは全くといって感じられませんのでMREとイギリス軍レーションとで何か共通点があるのかもしれません。

イギリス軍レーションの紹介はこれにて終了ですが、次回からはいつものフランス軍24hレーションを紹介をしていきたいと思います。

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