書評:ドイツ軍装備大図鑑: 制服・兵器から日用品まで



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この本は前回紹介した「日本軍装備大図鑑」のシリーズで著者も訳者も同じ人でドイツ陸軍の装備を紹介している本だ。そもそもこのシリーズは四つあり、日本陸軍、ドイツ陸軍、ドイツ空軍、ナチス親衛隊の装備をそれぞれ紹介している。

さてこの本の内容の紹介に移るとしよう。この本に載っているものは日本軍と同じく制服や兵器だけでなく日用品や雑誌などを紹介している。小銃はKar98k、StG44、短機関銃はMP40などオードソックスなものを取り上げている。日用品は国民ラジオやコダックのカメラ、コーヒーミールまで載っている。

悪い部分は日本軍のものと同じく、相変わらず文章が変なところである。

ドイツ軍のものと日本軍のもので決定的に違う点が二つある。一つは、種類の多さである。日本軍のものは全般的に少なく、あまり詳細に解説していない。しかも、ご飯に箸を突き刺しているなど撮り方も適当だった。一方、ドイツ軍のものは種類が多く、詳細に分類分けをしており、食事もおいしそうに撮ってある。二つ目は、保存状態である。日本軍のものは小銃はボロボロ、銃剣もボロボロ、軍服は少し汚れているなどあまり状態はよろしくないが、ドイツ軍のものは、小銃は未使用品のものを、ガスマスクはレンズの割れていないものを、軍靴は新品にしか見えないものを使うなど、差は歴然である(復元品を使っているだけかもしれないが)。でもやはりドイツ軍のものを見た後に日本軍のものを見ると、なんだか悲しい気分に包まれて、「あぁ、これだから戦争に負けたんだ...」と思ってしまう。

ドイツ軍装備大図鑑も写真はきれいなので、ドイツ軍の美しさに触れたい人はぜひ手に取ってください。

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