戦闘糧食Ⅰ型(通称缶飯)のミニレビュー



今までアメリカ軍のMREレーションやロシア軍のレーションを取り上げてきましたが、今回は気分転換に自衛隊のレーションである戦闘糧食Ⅰ型を取り上げてみようと思います。ですが戦闘糧食Ⅰ型はMREのようにどっさどっさ放出されているわけではないので、入手が非常に難しいです。なので今回は戦闘糧食Ⅰ型を一食分手に入れることが出来ましたので、そのレビューをしてみようと思います。

概要

これが手に入れた戦闘糧食Ⅰ型です。左から順に五目飯、牛肉野菜煮、たくあん漬です。五目飯の缶が一番大きく、その次に牛肉野菜煮、たくあん漬けと続きます。たくあん漬けには「1食分」という表記があります。

五目飯だけに表記してあった使用法です。沸騰湯中で約25分間以上煮ないといけないのはちょっと大変ですね。それでもそうすれば通常3日間は食べられるので凄いと思います。

缶を上から見ると賞味期限と製造所固有記号が書いてあります。そして缶の淵のところは無塗装になっていて缶を切るときに缶の塗料が入らないようになっています。これはなかなかいいアイデアですね。

缶の下側はこんな感じです。五目飯の缶だけ上下が同じです。

また戦闘糧食Ⅰ型はこのように缶どうしがうまく重なり合います。

上から順に五目飯、牛肉野菜煮、たくあん漬けの原材料名の一覧です。



実食

さて戦闘糧食Ⅰ型を食べたいところですが、缶詰めですので食べるには缶切りで缶を開けなくてはなりません。写真の缶切りはP51カンオープナーです。一緒にP38カンオープナーも買いましたがこちらのほうが使いやすいです。

これがすべての缶を開けたところです。なかなかおいしそうですね。

五目飯はご覧のようにゴボウやニンジン、シイタケや油揚げなどが入っています。しかしこの写真からも分かるように大半が乾燥してある素材です。なのでぱさぱさしていると思われがちですが、ご飯のほうに低アミロース米が入っているのかもちもちしていてなかなかおいしいです。味のほうは薄味ですが次に紹介する副食の濃い味とマッチしています。

副食の牛肉野菜煮ですが、具材は牛肉とタケノコとこんにゃくとレンコンなどです。ですがそのすべてに醤油の塩辛い味がしみ込んでいて醤油の旨味より塩辛さがします。これ単体で食べるのはきついですが、先ほどの薄味の五目飯と一緒に食べればかなりいいアクセントになります。

たくあん漬けはご覧のように厚切りのたくあんが四つ入っていました。味は「たくあん漬け」なので「たくあん」とは違い薄味で、歯ごたえもあまりありません。これを食べるんだったら市販の「たくあん」を食べたほうがいいなと思いました。

総評

始めて食べる戦闘糧食Ⅰ型でしたが、なかなかおいしかったです。ですがあのたくあん漬けだけは微妙でした。あんなに厚切りにせずに薄切りのたくあんをたくさん入れればいいのにと思いました。ですがまたほかのメニューが手に入ったら食べたいです。

次回のミニレビューは本邦初公開かと思われる「兵士の燃料」こと”soldier fuel energy bar”について取り上げてみようと思います。

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